10月31日のハロウィンが終わり、11月に入りましたね。大阪ではようやく「あ、秋だったんだ~」と感じられるくらいには涼しくなってきました。
さてさて、今回は私が射撃でお世話になっているコーチをご紹介いたします。
2023年5月にパラ射撃でのJ-STAR6期生に選ばれた頃から私の射撃人生がスタートしました。その伴走をしてくださることになったのが、成山悟史コーチ。
普段はお勤めをしながら週末はシューターの育成や競技の普及活動に努めていらっしゃいます。
射撃では空気銃などの所持には銃刀法による所持許可を受ける必要があり最初から実銃を持てないことから、手続きが進むまではコーチからシミュレーター(模擬銃)をお借りして練習を始めることになりました。
アーチェリーも道具を使う競技で、自分で弦を引っ張るという動きはイメージしやすかったのですが、標的射撃ではいかに銃の動きを制することができるか、と全く正反対な動きをしなくてはいけないためとても難しく感じたことを覚えています。
最終的には引鉄(ひきがね)をひいて銃口から弾を発射させるわけですけど、引鉄をひこうとすると銃がグラグラ横揺れし始めて、なかなか引くことができませんでした。
射撃と聞くと、たいていの方は「あ~屋台とかでよくあるやつ?」、「射的~だったっけ??」と、″射的”と間違えられます(笑)。
でもむしろ日本人には昔から鉄砲で的に当てるという行為はとても馴染みのあることなんですよね。
射的で的を倒そうとする時って、景品を倒したいから引鉄を思いっきり引いてしまったりしませんか?(弾の速さがかわるわけでもないのに・・)。私も最初は引鉄を”いっしょうけんめい”引こうとしていました。
そうすると銃がものすごく揺れる・・・。きれいなフォームでシミュレーターを構えることより引鉄をひくことばかりに集中しちゃってました。そこを成山コーチがていねいに据銃フォームを指導してくださり、1にも2にも据銃訓練が大事だということを教えていただきました。
毎日毎日ただただ1時間ほどシミュレーターを構え続けて3ケ月・・・。
自分の銃がようやく持てるようになって実射練習ができるようになった時、すんなりと立射姿勢をとれるようになっていたんです。
まぁそれ以外にも色々とテクニックを磨いていかなければならない部分は多々ありましたが、据銃訓練がいかに大切か、急がば回れを体感させていただいた練習方法だと思っています。
上達するに連れて良い点数ばかりを追いかけてしまいがちなんですが、成山コーチはしっかりと今の私の状況をとらえて的確な助言を与えてくれます。
JSTARのプログラム期間中は、毎日の練習内容と感じたことをオンライン上で書いて、コーチが返答するという交換日記みたいなものをやっていたので、私が何に不安になるのか、どうすればやる気を抑えることができるのか(私は練習し出すと止まらない性格なのでコーチがむしろ抑えてましたw)など半年の間に完全に掌握されました(笑)。
情熱溢れる指導のおかげもあって現在もこうして射撃を楽しみながら世界の頂きを目指すことができています。
いつかコーチの首にキラキラ輝くメダルをかけたい…
そんな想いで日々修練に励んでいる吉乃もかなのでした。